Hanamoyu’s diary

世の中に思うことを本音で柔らかく語ります

人生のトレードオフ

決して私ではない、ただ私の近くにいる一見、何もかもを手に入れたような人の話である。その人は言う。「私は今の地位を得る為に多くのものを捨てすぎた」。それは本心から出る言葉であることは、私にとっては想像に難くない。

「何かを得る為には何かを失わなければならない」。人生のトレードオフは必ずどこかで人が直面する。仕事なのか、家族なのか、お金なのか、やりがいなのか、夢なのか、安定なのか。

ただ求めるものが大きければ大きいほど、捨てるものも大きいのかもしれない。後悔しない人生を送るために、何が未来の自分に残していたいものなのか。未来の自分と向き合いながら次の人生のトレードオフに臨みたい。

素直さ

素直でありたいと思いながら、自分が取る行動に対する他人の受け止め方ばかりを気にして素直になれない自分がいるのであれば、それは自分が求める幸せとは程遠い姿なのかもしれない

自分の幸せはお金ばかりではないと思うようにしていても、人生の中で直面する多くの選択肢に対して、経済的価値を基準に判断をしてしまうのでは、幸せを感じられるはずがない

せめて家族に対しては素直になりたいと強く心のそこから誓う一方で、家族にこそ強い自分でいたいという心の矛盾が自分の行動を歪曲する

年齢を重ねれば重ねる程、社会の曲げられた価値観に合わせる自分がいるのかもしれない

素直は必ずしも社会的地位、経済的価値とは直接には結びつかないかもしれないが、人間的暖かさやつながりを育てる大切な純水のようなものなのではないだろうか

それでも人と人が必然的にすれ違う社会であり、経済的価値が建前的な幸せの指標として解釈されている以上、素直になれず心が疲れていく人が生まれるのではないだろうか

 

 

「動き」をつくる

仕事で中々結果が出ずに悩んだりすることはないでしょうか?(恐らく、誰にでも一度はそういう時期があると思うのです)

特に結果が見えやすい経営者や営業担当者はそのような気持ちになることが多々あるのではないでしょうか。

「結果が出ないとき」にどのように対応するかは、以下二つのアプローチが考えられます。

  1. じっとこらえて時を待つ
  2. とにかく動いて状況を改善する

私は、「どうしようもない」と思うときでも、必ず「動く」ようにしています。なぜならば、1.のじっとこらえて時を待つという選択肢を選ぶにしても、それはある程度の動きを作ってからの話であり、その間に自分でできることは多々あると思うからです。

リーマンショック直後に多くの中小企業が「結果を出せない」時期にあったと思います。「どこにいっても仕事がない」という時に、経営者はどういう判断をすればよかったのでしょうか?もちろん魚のいない釣り堀で魚は釣れるはずがなく、闇雲に営業の外回りにいっても結果はでないかもしれません。

しかしながら、外部環境が好転するまで「何もしない」という選択肢は、それまで「変化」しないということであり、成長につながる変化の好機も逃している可能性があります。

結果が出ないときにでもできることを考え、動きを作っておくことが、中長期では更なる自信の成長につながるのだと思います。

営業で業績が伸び悩んだとき、そんなときは外部環境と内部環境をじっくりと見てみて、とにかく中長期に備えた「動き」をつくっておけば、その動きが何かしらの「結果」を連れてくるのだと思います。

焦る必要はなし、でも「動き」をつくっておく。それを心掛けたいと思います。

 

情報共有と関係の深さ

人との関係の深さは、その対象となる人に対して、どれだけ自分が有している情報を開示できるかどうかということで、ある程度わかると思います。

あなたに対して「何か隠しているな」という人は、やはりあなたのことを深くは信頼していないでしょう。

上の説が正しいとすると、ずるがしこい人は話す人を選んで、人との関係の深さを疑似的に作り出します。

例えば、相手を信用させようと思う場合、自分が持っている他人の情報の一部を提示し、相手からも重要な情報を入手します。入手した情報は、ほかの人に共有し、他の人からも重要な情報を引き出します。

この作業を繰り返して、自分が情報のハブとなることで、多くの人と疑似的な深い関係を構築するのです。しかし、これはあくまで疑似的であり「本質的」な深い関係ではありません。

なぜなら、あなたが「関係が深い」と思って信頼して話した内容は、簡単に「関係が深くない人」にも知られてしまうからです。このような疑似的な関係を作り出す人は、誰からも信用されなくなるリスクを負います。

組織の中で、少しでも「この人は信用できない」という雰囲気をつくってしまうと、風通しの良い文化を作るのは中々困難になるでしょう。

オープンイノベーションが提唱される昨今、色々なところから情報を入手して、創発活動を行うことは、企業や技術の発展につながる良いことだと言われていますが、「信用できる人に情報を共有する」という人間的な心理がある以上、それなりに限界があるのではないでしょうか。

企業や技術を発展させていく上でも、「信頼される」という本質的なことが、何よりも大事なのではないでしょうか。その場合、オープンとクローズドのバランスを大事にしていくことが期待されるのです。

 

 

5S

5Sというのは

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃
  • 清潔
  • しつけ

のことで、知っている人は多いと思います。しかし、この5Sが、言葉の順番通りに行われることこそが、大事であるということは意外に知られていないのではないのでしょうか。

工場の現場でも、清掃を良くしているのを見かけますが、これらの清掃はあくまでも「整理・整頓」された現場を維持する際に生きてくる活動です。

整理整頓もせずに清掃ばかりしていても、不要なものはなくならず、混沌とした現場になるでしょう。

心の話も同じです。悩み事があれば、まず考える必要がないことは考えない。考える必要があるものは何かを整理する。整理をすれば、あとは考えるべきことに磨きをかけ、洗練された状態で結論を出す。そして行動につなげ、良いものは継続していく。

5Sはよく考えられているものだと思いました。

ちなみに英語の5Sは以下にように言われています。

  • Sort
  • Set in Order
  • Shine
  • Standardize
  • Susttain

うまく表現していますよね。

「現場を知らない」ということ

職場の職長から「お前は現場を知らない」という言葉を頂いたことおがあります。

「現場」とは何なのか。

確かに現場で使用されている機械の型式や、要具の細かい使用方法は知りません。

しかし、私は言いました。。

「あなたが、現場というとき何を指すのか定かではありませんが、私は現場で働く従業員とそれぞれ個人で話す時間を確保し、課題を本音を語ってもらう機会が作りました。私は現場で働く人のことは良く知っており、彼らの力になりたいと思います。あなたはそのような人間に対して「現場を知らない」という言葉を発して、本当に現場のための仕事ができるのですか?」

翌日、その職長からは「昨日は申し訳ありませんでした。」という言葉が来ました。

謝ってもらうつもりは全くなかったのですが、現場を思う気持ちが伝わったのであればよかったと思います。

ただ、私は職種上、職長が言う工場の生産現場に行く機会は限られます。その中で現場感を持つためには、日ごろから現場の人の声を吸い上げる仕組みを持つことだと思います。

「現場」で働く人は、現場にいない人に対して「現場を知らない」と言いがちです。しかし、「現場にいれば現場を知っている」ということではないのです。現場にいない人間にも、現場の状況を正確に伝えることこそが、組織が正しく車輪を回していくために必要なのではないでしょうか。

現場と経営、この両輪は組織が成長するために同じ方向を向く必要があるのです。

 

 

 

覚悟の時

覚悟をしなければならない時があると思います。

そんな時は大抵の場合が逆境に置かれたなかで、決断を迫られた時でしょう。

そしてその決断に対して熟慮したうえで、最後は覚悟をして行動に移します。

そうなれば、あとは時間が解決してくれます。

その経験は修羅場であり、一時的にはつらいものとなるかもしれませんが、中長期でみると必ず自分の血となり肉となります。

そして、覚悟の結果、成功を勝ち得たなら、それはとても大きな自信につながるのです。

 

残念ながら、そのような状況は責任をもって行動できる人にしか訪れません。

無責任な人間は、「覚悟」をすることはできず、必ず判断を人に任せてしまうものです。

そして、覚悟した人に対しては、人ごとのように色々と申し立てるのです。

 

でも、負けないでください。必ず、最後に人は「覚悟した人」を信頼します。

自己犠牲、自己責任を完遂できることこそが、結果を出すためのリーダーに求められる素養なのです。