Hanamoyu’s diary

世の中に思うことを本音で柔らかく語ります

プリンシプル

何事に取り組むにも「プリンシプル(原理原則)」を大事にしたい。

しかし、プリンシプルは人々の思想や生きた背景で異なるのが常である。

社会で生きていくなかで、プリンシプルを持たずして、人に合わせて生きていくことは多くの人が経験したところだろう。

最終的に上位者(強者)のプリンシプルが下位者(弱者)のプリンシプルに対して優位になるかもしれない。

そこで「それでも俺はそう考える」という主張をすることができれば、それはブレがなくカッコいいかもしれない。

だが日本の現実社会でプリンシプルを持たないで育ってきた人々が多くいる環境においては、その主張は「悪」であり決して評価されないのである。

英米のような多様性が尊重され、主調が許される社会においてはむしろプリンシプルを表現することが大事にされる。だからこそ、常に本質を意識した議論が重ねられる。

「上司がこう言ってたからしょうがない。合わせておこう」というのは、日本においては平然と起こりうる話であるが、そのような思想や行動のもとに、自発性や成長が生まれるだろうか。

年齢、経験に関係なく、「プリンシプルを表現しやすい環境」を構築し、人々が互いのプリンシプルを尊重する風土を醸成することが上に立つ者の責任(NOBLESSE OBLIGE)ではないだろうか。

自身のプリンシプルも大事にしていきたい。

 

プリンシプルのない日本 (新潮文庫)

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