Hanamoyu’s diary

世の中に思うことを本音で柔らかく語ります

個の価値を高める

組織としての結果の出し方には色々ありますが、以下が主な2パターンであると考えます。

  1. 結果を残す組織の上層部のみを鍛え上げ、下層部は切り捨ててゆく(焼き畑農業式)
  2. 下層部も含め、個人個人を大切にし、結果がでるまで執念深く継続する(園芸式)

1.は一見効率よく見えますが、組織の成長の観点からは持続可能性が難しいでしょう。仮にエースばかりをお金を払って集めてきても、それらのエースが不調やケガで結果を出せない時には組織自体も大きく影響を受けます。

2.は時間はかかるかもしれませんが、組織として持続的な成長をしていく上では1よりも効果的であると考えられます。その理由の一つとしては、「個の価値」を高めることに主眼をおくことによって、組織全体のボトムアップにつながり、一部のエースに結果を依存しなくて済むということが挙げられます。

 

組織を引っ張る立場で考えるとどうでしょうか。

 

1.は単純に組織が結果を出せるように、メンバーを一定の範囲内におさめる「管理」に主眼が置かれます。組織長としては異常値だけを取り除いていくことが仕事になります。

 

2.は異常値も含めて、組織を導いていく「リード」に主眼が置かれます。組織長としては、異常値の特性など分析しながら、組織全体の「ばらつきをへらすのか」、「平均を高めるのか」などの方向性を定め、データを誘導していく必要があります。

 

1.は管理者の仕事ですが、2.はリーダーの仕事といったところでしょうか。

 

「俺は、教えてもらったことはない。だから教えるつもりもないし、できるやつだけ残ればいい」、そんな思考をもった組織の長もいるでしょう。しかし、そのような組織長のもとでは人は育たない可能性が高く、組織の成長が持続的なものとはならないことは明らかです。

 

リーダーとは何たるか。色々と考えさせられた一日でした。