Hanamoyu’s diary

世の中に思うことを本音で柔らかく語ります

負の力と戦わない

君たちはどう生きるか」。

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

 今更ながら読んでみました。自分の中での正義が目の前の負の力に屈する日。誰もが一度は人生の中で経験するのではないでしょうか。

 

どうしても理屈が理解できないけれど、あえて言われる通りにしないといけないとき、私も一度ある人から相談を受けたことがあります。

 

相談者のAさんは、大手企業の中間管理職。仕事が大好きで、部下への配慮もできるし、上司の期待も常に考えている組織にとっては非常に助かる人材です。

 

しかし、彼はいつも自分の上司(部長)が「本部長がxxと言っているから、従ってほしい」という指示の出し方をすることに疑問を抱いていました。

 

Aさんは「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」で物事を合理的に判断したい性格です。ただし、多くの大手企業では、Aさんの上司のように上の人間が言っていることを愚直に実行することで昇進をしていく人が多くいます。結果、自分では考えられない人、力を使って不合理かつ不条理な仕事の進め方をする人が量産されます。そういった人は、自分の指示で失敗しても部下に説明責任を押し付けるといった負の力が働いてしまいます。

 

Aさんはその上司のもとで働き続けることを次第に苦痛に感じるようになり、結局転職という道を選びました。Aさんが選んだ転職先は外資系の大手企業。その企業では一人ひとりに大きな裁量が与えられており、少ない人数で大きな仕事を回します。責任は重いですが、仕事の自由度が高い環境では判断が求められる機会も多くなり、同時に結果も求められやりがいは十分です。

 

以前は「上司がこういっているので」といった仕事の進め方で考える機会、成長する機会を随分失っていたわけですが、今は新しい環境でビジネスマンとして大きな成長を感じているといっています。

 

Aさんは本当に悩んでましたが、実は環境を自分で変えれば簡単に解決することでもあったのです。一人で悩まず、まともな世界に自分が行くことです。類は友を呼ぶ。自分が求めて動き続ければ、意外と簡単に求める環境に近づけるはずです。