「現場を知らない」ということ
職場の職長から「お前は現場を知らない」という言葉を頂いたことおがあります。
「現場」とは何なのか。
確かに現場で使用されている機械の型式や、要具の細かい使用方法は知りません。
しかし、私は言いました。。
「あなたが、現場というとき何を指すのか定かではありませんが、私は現場で働く従業員とそれぞれ個人で話す時間を確保し、課題を本音を語ってもらう機会が作りました。私は現場で働く人のことは良く知っており、彼らの力になりたいと思います。あなたはそのような人間に対して「現場を知らない」という言葉を発して、本当に現場のための仕事ができるのですか?」
翌日、その職長からは「昨日は申し訳ありませんでした。」という言葉が来ました。
謝ってもらうつもりは全くなかったのですが、現場を思う気持ちが伝わったのであればよかったと思います。
ただ、私は職種上、職長が言う工場の生産現場に行く機会は限られます。その中で現場感を持つためには、日ごろから現場の人の声を吸い上げる仕組みを持つことだと思います。
「現場」で働く人は、現場にいない人に対して「現場を知らない」と言いがちです。しかし、「現場にいれば現場を知っている」ということではないのです。現場にいない人間にも、現場の状況を正確に伝えることこそが、組織が正しく車輪を回していくために必要なのではないでしょうか。
現場と経営、この両輪は組織が成長するために同じ方向を向く必要があるのです。